はい、注目!「こめしご」これ試験に出ます?

中土佐LOVER

はい、注目!「こめしご」これ試験に出ます?

中土佐町の人々・暮らし

漁師町・中土佐町久礼には昔から数多くの祭事や縁起担ぎなどの文化があり、今でも形を変えながらも残っています。
「こめしご」もその中のひとつ。真言宗の「光明真言」がなまったものと伝えられています。
今年は2月25日の夜、地元のお寺に漁協の役員さんたちが集まり住職さんと祈りをささげたあと、ろうそくの火を浦分多目的集会所に届けました。
わたしたちはここから参加。浦分多目的集会所は、漁船が集まる内港のすぐ近くにあり、地元の住民さんが話し合いや集う場所です。
そこでまずわたしの目に飛び込んできたものは・・・

えっ?

なんと!久礼は早口ことばも「タタキ」!!さすが400年以上続くカツオ一本釣りの町!わたしも毎日唱えよう~。

そんなことに気をとられている間に、20名ほどの漁協関係者が4班に分かれてしゅっぱーつ!

「こめしご~こめしご~」と言いながら、火のついたお線香を持って路地をまわります。
すると、各家々から※住民さんが出てきてお線香を受け取ります。
※湯上りすっぴんお寝間着率高めのマダムが多いため、画像は割愛させていただきます。

受けとったお線香は、玄関や仏壇などに供え、厄払いを行います。

1時ほどかけて手分けし路地をまわりますが、「こめしご」と大声を出すのをはじめのうちはたどたどしかったインドネシア人研修生も上手に発音できるようになりました。

今年は高知新聞の記者さんも取材にきてくれましたが、なぜかノリノリで「こめしご~」と叫びながら同行。すると遠くの班から住民さんに間違えられ「取りに来てー」と言われる!(笑)

わたしは「こめしご」に参加したのは3回目でしたが、今年は今までで一番住民さんが出てきてくれて、お線香が足りなくなりそうな勢いでした。これからも継承したい漁師町の文化です。

さてさて、きれいにまとまったところですが、この「こめしご」試験に出るかもしれません!

戻りガツオで賑わう昨年の秋、「道の駅なかとさ」で人気番組「水曜どうでしょう」のファンイベントが行われ、全国から藩士(番組のファンの愛称)が集まり、盛り上がりました!
その時に開催した「クイズラリー」の問題になんと「こめしご」が出題されたんですよ!

今後もし「なかとさ検定」などを行った場合、問題に出題される可能性、大!
さあみんなメモとって~。

text:金八